きっとこれは眠れない恋の証明。
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落ち着かせたら警察に届けると、砂川さんが倉掛君を連れて事務所を後にした。
───急に馬乗りになられたあとに首を締められたん、です。呼吸ができなくって、苦しくて。
───でも、意識が飛ぶ寸前になって手を緩められて、やっと息ができるようになったと思ったらまた締められて…の、繰り返し、で。
───頭と体がおかしくなってしまいそうでした。
───それで、言われたんです。次は、芝波桜の番だ…って
頭の中で、倉掛君の言葉の一つ一つが蘇っては消える。
怖い。
…一番怖い思いをしたのは倉掛君の筈なのに。
私のせいで、身に覚えのない暴行を受けたのは倉掛君の筈なのに。
それなのに、今、一番自分の身を案じている自分が一番怖くて一番嫌だ。