きっとこれは眠れない恋の証明。


倉掛君がドアに向かって銃を構えた。


(嫌……)


京が勢いよく扉を開けて部屋に飛び込んでくるのとほぼ同時に、部屋に乾いた銃声が轟いた。



───パァン!






「………っ」





息を飲んだ。

時間が流れる速さが、一瞬揺らいでは止まる。



(京…?)






───京が、撃たれた。









「嫌ぁああああああああああああああああ!」


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