きっとこれは眠れない恋の証明。

「?うん」

ハイヒールも渡すと、京はドレスと靴を持って会計を済ませてくれた。

「京、お金…」

「俺が出す。
秘書の立場で社長を騙したお詫びだ」

 








「京、ドレス買ってくれてありがとう。
あと靴も」

ドレスショップからドレスを買ってもらった帰り、京の車の中で改めてお礼を言う。

ドレスや靴は決して安いものではない…というか高いものだからやはり気にしてしまう。

「お詫びだからって言ったろ」

「うん、ありがとう。」

こういう所で優しいからずるいんだよなぁと、その見慣れた横顔を見つめる。

──でも。
< 24 / 233 >

この作品をシェア

pagetop