きっとこれは眠れない恋の証明。
そう言われて乱暴に降ろされたのは自分のベッドの上だった。そのまま強い力で押し倒され、自分はあっけなくベッドの上に仰向けに倒れ込んだ。
思わず涙目になって混乱する私の上に京がまたがる。そのまま、また両腕を掴まれて拘束され、一生懸命京の体の下で暴れても、京がびくともしない事に愕然とした。
(…怖い)
そう心の中で呟いた時。
「こうやって何かされたとしても、桜はもう子供じゃないんだから大丈夫なんだよな?」
「……っ」
耳元で囁かれたそんな言葉は、いつもの京の声よりずっと低くて、ずっと怖い。
「だってもうお前は大人なんだから当然だよな。
勝手に心配して、俺が悪かったよ」
そう言って京が耳元から顔を離し、私の目の前でそう言って目を細めて微笑む。
その目は全く笑っていなくて、泣き出したくなるくらいに怖かった。