きっとこれは眠れない恋の証明。
「どうなんだろう。…ずっとからかわれていたような気がするけど」
そう言うと、京にはぁっとため息をつかれた。
「からかうって…。
そう思ってるのはお前だけだろ」
そう言いながら、
京はどこか不機嫌に眉を潜めた。またいつものように急に機嫌を悪くしてしまう京に、私も少し腹が立ってしまい、ため息をついて返した。
「何でまた不機嫌になってるの?最近の京、怒るポイントが全然わかんないよ」
「…分からなくていい」
そう言って腕を組みながら吐き捨てた京は、
やっぱり少し怖かった。