いもうと
いもうと・3
時は、クリスマスイブの夕方5時過ぎのことであった。

アタシ・ゆきなは、いよてつ古泉駅のプラットホームでお兄ちゃんを待っていた。

クリーム色のコートを着て、白のニット帽をかぶって、ベージュのブーツをはいて、白のトートバッグを持っているアタシは、時おり右腕につけているベイビージーをちらちらと見ながら時間を気にしていた。

アタシが先に古泉駅に着いてから20分後に、下り電車がプラットホームに入ってきた。

到着した電車から、クリスマスデートを楽しむカップルさんたちがプラットホームに降りて来た。

そんな中にまぎれて、冬のメンズ服姿のお兄ちゃんが降りてきた。

「ゆきな。」
「お兄ちゃん…こっちこっち…」

アタシは両手をひろげて大きくふって、お兄ちゃんに合図をしていた。

アタシのもとにやってきたお兄ちゃんは『お待たせ、一緒に行こうか。』と言うた。

そして、ふたりで一緒にエミフルマサキへ続く小道を歩いた。

お兄ちゃんは、アタシにさりげなくこう言うた。

「ゆきな。」
「なあに?」
「おふくろとオヤジには何て伝えたのかな?」
「高校の時の友人と一緒にクリスマス会があるからと言うたわ…だって、お兄ちゃんとクリスマスデートで、そのあと…なんて言えないわよ。」
「当たり前だろ…妹と兄がデートのあとでロストヴァージンだなんて…おふくろとオヤジに大目玉くらうの当然だよ…オレも、中学の時のダチとクリスマス会と電話と言うた…そんなことよりも早く行こうゼ…ゆきなが見たいラブロマンスの映画が始まっちゃうぞ。」
「あ~ん、待ってよぉお兄ちゃん…お兄ちゃん。」

アタシとお兄ちゃんは、足早に歩いてエミフルマサキの裏玄関まで行った。

アタシとお兄ちゃんのコースは、まずはシネマサンシャインへ行って、海外のラブロマンスの映画をゆっくりと鑑賞した。

お兄ちゃんと一緒に、ポップコーンを食べながらラブロマンスの映画を見ている時、お兄ちゃんはアタシの肩を優しく抱いていた。

(ドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクン…)

アタシの乳房(むね)の鼓動が、激しく高鳴っていた。

お兄ちゃんの手がアタシの肩に触れている…

アタシの乳房(むね)のドキドキは、さらに高まっていた。

映画鑑賞を終えた後、アタシとお兄ちゃんはフードコートの中にあるペッパーランチで買ったステーキセットで夕食を摂った。

そして、ショッピングモール内の有名店で少しショッピングを楽しんで、ツタヤ書店の中にあるスタバでコーヒーをのんでいた。

スタバに着いた時、アタシは少し疲れた表情を浮かべていたので、お兄ちゃんはアタシにこう言うた。

「ゆきな…疲れたのか?」
「うん…少しね…」
「何だよ…もう疲れたのかよ…お楽しみはこれからなのに…」
「お兄ちゃん…」

あっ…

思い出した…

このあとお兄ちゃんにヴァージンをささげる予定だったわ…

(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)

アタシの乳房(むね)のドキドキは、さらに激しくなっていた。

どうしょう…

ドキドキしているわ…

「行こうか。」
「うん。」

エミフルマサキを出た後、アタシとお兄ちゃんはいよてつ古泉駅から下りの電車に乗って郡中港駅まで行った。

電車を降りたあと、駅から国道378号線を歩いて国道沿いにあるラブホへ歩いて向かった。

アタシとお兄ちゃんがラブホに着いたのは夜の10時過ぎのことであった。

ラブホに着いた後、お兄ちゃんが先にシャワーを浴びていた。

お兄ちゃんがシャワーを浴びている間、アタシはコートとブーツを脱いで、ベッドに座ってお兄ちゃんが出てくるのを待っていた。

「ゆきな…お待たせ。」

シャワーを浴び終えたお兄ちゃんは、白のバスローブ姿でアタシのそばにやって来ました。

「アタシ…シャワーを浴びてくるから…」

アタシは、お兄ちゃんにシャワーを浴びに行くと言うて、浴室に行った。

アタシが、グレーのカーディガンを脱いで、白のブラウスのボタンを上からふたつ外した時のことであった。

いきなりお兄ちゃんが、ブリーフ姿で浴室に入ってきた。

「ヤダ…お兄ちゃん…ダメ…シャワーをまだ浴びていないのに入ってこないでよぉ…」

お兄ちゃんは、何も言わずにアタシをお姫さま抱っこで抱き上げて、ベッドに連れて行った。

「ヤダ…お兄ちゃん…離して…ヤダ…」

アタシはバタバタと両足を振るわせていたけど、お兄ちゃんはそんなことはおかまないなしにアタシをベッドに寝かせた。

そして、マゼンタのチェックのスカートをくしゃくしゃに乱しながらまくり上げた。

ヤダ…

オキニのパンティがみえちゃう…

お兄ちゃんは、スカートをクシャクシャに乱したあと、手首を入れて肌色のストッキングを脱がした。

「お兄ちゃん…ヤダ…恥ずかしいよぉ…ヤダ…シャワー浴びたい…シャワー浴びたいよぉ…」

アタシのストッキングを脱がした後、お兄ちゃんはアタシの身体を激しく押さえつけた。

そして、右のくびすじに激しいキスをした。

「お兄ちゃん…ヤダ…苦しい…苦しい…」

こわくなったアタシは、声をあげて泣き出した。

「ゆきな…ゆきな…ああ…泣かないでくれよぉ…」

お兄ちゃんは、慌てた表情でアタシをなぐさめていたけど、アタシはくすんくすんと泣いていた。

それから一時間後のことであった。

アタシは、浴室でシャワーを浴びていた。

アタシは、ボディソープでお兄ちゃんがつけたにおいを洗い流していた。

けれど、においが落ちない。

アタシはこの時、小さい時からお兄ちゃんのことが大好きで、いつも離れることができなかった日々を思い出していた。

アタシは…

知らないうちに、お兄ちゃんに恋をしていた…

そんなことばかりを思っていたので、アタシの乳房(むね)のドキドキはさらに高まっていた。

シャワーを浴び終えたアタシは、白のバスタオルを体にまきつけた姿でお兄ちゃんのそばに行った。

アタシは、ベッドに座っているお兄ちゃんのそばに座って、今のアタシの気持ちをお兄ちゃんに伝えた。

「お兄ちゃん…ねえ…お兄ちゃん…ねえ…」

お兄ちゃんは、アタシの右手を優しく握りしめてから優しくアタシに言うた。

「ゆきな…ごめんな…苦しかった?…怖かった?」

お兄ちゃんの優しい声を聞いたアタシは、乳房(むね)の奥がキュンとしめつけられて苦しくなった。

アタシは、お兄ちゃんに今のアタシの気持ちを伝えた。

「お兄ちゃん…アタシ…お兄ちゃんに…恋をしたみたい…知らないうちに…」

(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)

アタシの乳房(むね)の鼓動がますます高まっていた。

「お兄ちゃん…ゆきなを…抱きしめて…ゆきなのすべてを…粉々にして…」

お兄ちゃんは、何のためらいもなくアタシを抱きしめた後、優しくキスをした。

お兄ちゃんは、アタシの髪の毛を優しくなでながらキスをした後、アタシをベッドに寝かせた。

そして…

アタシは、大好きなお兄ちゃんにヴァージンをささげた。

【おしまい】
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