twilight sinfonia
「瑠南、そういえば衣装ってどうした?」


思い出したように瑠南に話を振る。
配信の話は宙に散った。


「なすちゃんがクリーニング出してくれて、そのまま」
「あ、そーなの、ならよかった」
「靴はね、この前スタジオに置いて行ったからロッカーに入ってると思う。小物系は持ってきた」


いち早くお弁当を食べ終えた瑠南は立ち上がって退出。ロッカーがガチャッ、バシンっと開いて閉じる音が聞こえて、5足、靴を持ってくる瑠南。


「……あ、快斗の厚底低かったっけ、これ」
「そー……だね、あと2センチ!」
「ソール入れとくね」
「サンキュー」


割と小さめな快斗はいつも5センチくらい厚底であげてる。
それでやばいダンス踊るんだから怖い。
うちのグループで瑠南の次に運動マンだから、ガチ勢。
女子面子と快斗はいつも背伸びしてる状態だから、すごい。


瑠南は床に座り込んで、快斗の靴にソールを入れる。
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