twilight sinfonia
ペラペラ、つらつらしゃべり続けて数分、さっきのダンボールがちゃんと進学組のテキストだったことを明かしてから教室を去った。
それの入れ違いで、マスクをつけた毛先青髪が現れた。白メッシュ。


「あら、今日マスク?」
「メイクしてねーもん。カラコンも入れてないし」


ピアスもつけてくんの忘れたわ、と耳を見せてくれる瀬那。


「寝癖ついてるよ」


言葉と共にスマホを向けてシャッターを押す。
寝癖が可愛い。


「おまっ、ノーメイクって言ってんじゃん、鬼か」
「遅刻する方が悪いよね〜」
「つか、なんでお前遅れてねーんだよ」
「琉星が朝から電話かけて来たから」


あ、そ、とかなり不機嫌な瀬那。
割と怒られたっぽい。


「瀬那瀬那、あげるね」
「絶対許さない」
「遅れたのが悪いもんね」


嫌な顔されたけどそれを無視して、SNSに写真を投げる。
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