twilight sinfonia
「聞いてたでしょ?璃叶に言った?」
「言った」
「ん、じゃあおいで」


兄貴はいつもの爽やかさで俺の手を引いた。
慌てた俺は間違って璃叶との電話を切ってしまって。
……怒られる。


「璃叶〜」
『はーいっ!』


兄貴の部屋に行くと、既にディスコはつながっていて、璃叶の声が聞こえた。


「輝星も捕まえたよ」
「あっ、輝星くんっ」


1番最初に反応してくれたのは、パソコンをいじっていた瑠南さん。
申し訳ないくらいに好いてくれている。


『輝星ーっ、電話切ったでしょ!?』
「ごめん、立ち上がったときに間違って当たった」
『もうっ、僕ほんと不安になっちゃったよ』
「そんな怒んなって。……怒っても可愛いだけだけど」
『むぅぅ……そんなこと言っても、許してあげないもん……』


腐女子向け会話。
……俺たちはこれで食い繫いでる。
楽しいよ、こう言うの。
コメ欄の腐女子も沸いてる。
< 140 / 393 >

この作品をシェア

pagetop