twilight sinfonia
『そんなことしたのー!?』と聞こえてくる、パソコンから。
もう1人。
ピクリと、眉毛が動いた瀬那くん。
それを見逃さなかったのは快斗くんも同じらしくて。


「お?瀬那、なんか言いたいことあるみたいだけど」
「……瑠南、それ誰にしたよ」


ムッとしている瀬那くん。
どうやら、あれだ。やきもちだ。
スマホを見るとコメントも茶化すものばっかり流れてる。


「1人目の、元彼に……友達と遊びでやりました」
「ふぅん……で、結果は?」
「無事正面に座れました〜」


て言うかあれだよね、隣に座るのって肘当たっちゃったりしてやだよね、と瀬那くんの話題から少し逸らす。


「え、なんで隣の方が良くない?触り放題だよ?
いい女ぶった行動できるくない?」


深優さんが快斗くんの膝の上から前のめりになって俺の上に乗っかったままの瑠南さんに話しかける。
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