twilight sinfonia

MIXとか動画編集は瑠南と琉星がやってる。
仲間だから、助け合い。いいものを作り上げるための努力は惜しまないのが俺たちだから。


まぁ、とにかく、歌い手としての活動がメインだった時期から快斗は顔出ししてて。
その頃にどうにかかっこいいって言われたかった快斗はメイクを覚えたらしい。


……今思えば、俺たちのライブが当初から観客0人にならなかったのは快斗の古参ファンがいたからだと思う。


「てか、琉星はどうやってメイク覚えた?
瀬那は瑠南に教えてもらってるだろうけどさ、琉星は教えてくれる人いなくない?」
「んー?元カノにちょこちょこっと」
「うわぁ、クソ男」
「快斗に言われたくないでしょ、さすがに付き合ってない子に手出したりしないもん」
「……うざ。しゃーねーじゃん。煽ってくる深優が悪い」


言い訳じみたふうに呟く快斗。
これがほんとのクソ男。


「ふわぁ……」


と、そんなこんな夜も更けたせいかそろそろ離脱しそうな顔も。
ちら、ほら。
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