twilight sinfonia
『くたびれた深優も可愛い』


「瑠南、疲れた」
「わっ、もー、私今汗臭いからくっつかないで欲しいんだけど」


後ろから抱きついてくる瀬那に少しイラっとしてしまう私。
最近、瀬那の幼児化が極まってる。


「流石にそれは生々しすぎて写真撮れねーわー」
「撮らなくていいの」


茶化してくる快斗を一蹴する。


「昼から歌録るから、レコーディングルームよろしく〜」
「うぃー」


そう言って、琉星はならんで座っている快斗と深優をスマホに収めて、壁に寄りかかって座り込む。


「瑠南ー、飯行こ」
「はいはい、シャワー行くから待って」
「……瑠南1時間くらいかかんじゃん」
「待てないなら1人で行きなよ」
「……ったく、待ってるから早くして」
「はいはい」


どうせ瀬那もシャワー行くくせに、当てつけのようにそんなことを言ってくる。
もう、寝不足だからって不機嫌が極まってるね。
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