twilight sinfonia
清楚系な割には実際サバサバした性格で、馬鹿みたいに本音ズバズバ言ってくるあたり、俺としては気まずいことが多い。
こういう時は早めに退散。


窓際の後ろから2番目、自分の席にそそくさと移動する。


「おはよ」
「はよ」


後ろの席は、メンバーの琉星。


ふわぁとあくびして、俺のことを涙目で見上げる。
いらないファンサ。


「曲どんな感じ〜?」
「まあまあ。明後日にはデモ作り始めてると思う」
「順調だね」
「深優の方は?」
「詰んでるね〜。今、快斗殴りながら頑張ってるって」


今月作るのは2曲。……というかだいぶ押してる。
早く作らなきゃ来月配信なのにだいぶ間に合わない。


「今日は?」
「昼休み音楽室パクる」
「どーせ瑠南もだよね。俺も行っていい?」
「あぁ。相談乗って」
「りょーかい」
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