twilight sinfonia
それからしばらくして、地下室に移動。
夕方の6時までの予定でみっちり練習した。


「そういえばさ」
「ん?」


休憩タイム。お茶の入ったボトルに口をつけて汗を拭く。室内温度は割と低くしてあるのに、結構暑い。


「最近瀬那とどーなの?うまくいってんの?」
「別に。別れたけど……あんまり変わった感じしない」


カレカノっぽいことは減ったけど、仕事もあるし関わりも多いし、よそよそしい感じなんて全くしないから……。


「ただ、ちょっと。瀬那の様子が変」
「変?」
「うん。なんか、思い詰めた顔して私のこと見てることが増えた……感じがする」


瀬那が、変。


「まぁ、わかりやすいやつだなほんと」
「私的には全くわからないんだけど」
「まーま。仲悪くないんならよかったよ」


ギターで優しいメロディを奏でながらそう呟くさなちゃん。
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