twilight sinfonia
その時、ガラッと先生が入ってくる。
担任の女の先生。……男勝りな。


「遅れてごめんなー、パソコン処理終わんなくてさー」


あー、しんど、と呟いて教室中を見渡す。


「あっ、とわら5人体育祭来れる?」
「今のところ行けます」
「あーそ?じゃあ後ろの黒板に希望書いといて、今日提出なんだわ」
「あ、はい」


サバサバしたかんじで、琉星と話す先生。
演劇の熱血先生。めちゃ怖い。


クラス委員が号令をかけて、先生は運動部みたいな挨拶をする。


「えーと、進学組の3限目、自習なったからよろしく、それくらい」


で、消えた。うちのクラスこんな感じ。


◇ ◇ ◇


「瀬那のノーパソスペック高いねぇ」
「結構新しいやつだから」


昼休み、音楽室の前のピアノの周りに3人。


1番前の机にパソコン置いて座る俺。
ピアノに座ってぼーっとしてる瑠南。
俺の隣でパソコン覗き込む琉星。


「瑠南」
「んー?」
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