twilight sinfonia
あ、やっぱりわかってるじゃん。
ちゃんと快斗の気持ちが分かった上で、いつまで経っても野放しにしているらしい。


「そろそろ捕まえちゃったら?
いつまで微妙な距離保ってんの?」
「微妙な距離どころじゃないよ!
もうこうなったら変な距離だよ深優たち!
付き合ってもないのにヤってんだよ!?」


……想定外すぎる暴露だった。


「な……は?どうしたの?」
「……わかんない。わかんないよ、だって……なんかそう言う流れになった」
「そっちの方がわかんないよ、私」


分かってあげたいのは山々だけども、瀬那とはそれなりに付き合っていた私としては理解に苦しむ。
……ん?
難しい。私には難しい。


「というか、そんな流れになったらまず告白、とかじゃないの?」
「……してくれないもん」
「深優がしてもいいんだよ?」


チラリ、と私の顔を覗き込む深優。
上目遣いが可愛い。


「深優ね、どんな障害があったとしても、深優を選んでくれる人じゃないと嫌なんだよ」
「……うん?」
< 308 / 393 >

この作品をシェア

pagetop