twilight sinfonia





……いや、でも、うん。


中学の時の告白は、ダンス部の公演の後片付け中でムードどころかダンスメンバー8割がそこに居合わせたレベルだし、可能性はあるかも……?






え、……じゃあ今の。





「告白……?」
「……っ、おっせぇ」
「あっ、え……ごめん……。
普通にムードなさすぎて気付かなかった」
「お前ぶちのめすぞ」
「ごめんね、ごめんっ、ごめん。タイミング的にそういうのくると思ってなくて」
「はぁ……。


ったく……返事は?」


瀬那は機嫌悪そうにそう聞く。


「……何で、今?」
「後悔、したから」
「後悔……?」
「フって後悔。


仕事で忙しくて全然気付いてなかったけど、仕事がこんなに多くなかったら瑠南いなくてあいた穴をどうやって埋めてたんだろって。そう思ったら急に、瑠南が俺のじゃないの不安になったっていうか……。


これから先、フェスの時期も終わったら少なからずゆとりができてきて、その時は俺、瑠南と一緒にいたいって、思ったから今」
< 324 / 393 >

この作品をシェア

pagetop