twilight sinfonia
まあまあまあ……瀬那はお勉強苦手だからね、気持ちはわかってあげます。


私はパソコンデスクの上を片付けて課題を広げる。


「何時ぐらいまですんの?」
「11時ぐらいかな?」
「ん」


瀬那は結局タブレットを下ろして寝始めた。
……うん、だろうね。


私はそんな瀬那を放置して勉強にかかる。


……ほんとに付き合いだしたんだよね?
いちゃいちゃ我慢しなくていいんだよね?
……ん?スマホ検閲は……?
これはしていいんだろうか?


そんな考えを巡らせながらの2時間。
気づいたら11時過ぎ。


ふっと……背中に重み。


「終わった?」
「びっくりした。寝てたんじゃないの?」
「起きた」
「寝とけばよかったのに」
「いや……普通に起きた」
「ふぅん」
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