twilight sinfonia

「瀬那はメイクしてなかったら鼻低いね〜」


なんて朝からディスられながらシェーディング入れてもらってた。瑠南も鼻は低い。


瑠南がうとうとしているうちに開会式は始まり、整列ががかかっているのに一向に起きそうにない瑠南をおぶって整列するととんでもない量の奇声と悲鳴がグラウンドを包み込んで瑠南が起きた。


その後も、うちのクラスのメンツが動けばちらほらと悲鳴が飛び、開会式終わり、みんながはけている中どさくさに紛れて、コクッてるやつもいた。公開告白。


「好きですっ」


俺もされた。


瑠南はそんな空気も物ともせず、まっすぐ我が道を進み、最初の競技、100メートル走を当たり前のように1番を飾って帰ってきた。


それはそれは、歓声だった。ありがたいことだけど、ライブじゃないからそう言うのは少しうるさく感じる。
俺がまだドーパミン出てないだけか。