twilight sinfonia
「瀬那〜」
「へいよ」
「うちのお嬢様がご立腹なんだよね〜どうしよ」


編み込みに触れながら俺に近づいてくるホームページには165センチと偽る164センチ。
ちょっと背丈の低い快斗。


「何?今度はお前何したよ」
「えー……どさくさ紛れの告白されたくらいだけど」
「あー。でもあれだろ、深優もされてたじゃん」
「俺がされた事実にキレてらっしゃるんだよ、姫は」


ちょっといじけてる快斗。
深優は今、障害物競走でポテポテ走ってる。
めちゃ走るの遅い。
それでも女の子からの可愛い〜って声が止まらないわけだけど。


「お前らはいつになったら付き合うの?」
「なんでそうなんの?」
「は?だってお前ら現状両片思い状態じゃん」
「そうだね〜」
「んで、なんで告白しないの?どっちも」
「まぁ。今はその時じゃないって言うか」
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