twilight sinfonia
いや、お前らはいつもその時だろ。
毎日毎日ベタベタして、一緒に帰って。
家出したら快斗の家に泊まる深優がその気がないはずがないし。
……なんだこの2人。


「俺のことになったら深優いっつも機嫌悪いんだよねぇ」
「そうなん?」
「そう。なんかね、コクられても怒るし、女の子からの連絡来ても怒るし、ナンパしても怒るし」
「最後は完全にアウトだろ」
「まぁそうだけどさ?根本がメンヘラだから仕方ないんだよ。でさ」


じっとしたから見つめられる。
快斗はでかい目で俺を捕らえると、薄い唇を開いて、閉じて、また開いた。


「メンヘラ持ちの瀬那的にはどうするのが一番いいと思う?」
「メンヘラ持ち言うなし」
「だって瑠南バカメンヘラじゃん?」
「メンヘラっていうか……まぁ重いけどさ」


付き合ってた時の束縛はまぁすごかった。
携帯二台契約してたし俺。
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