twilight sinfonia
可愛いお誘いが聞こえた気がする。
なに今の可愛い子。


「あ……」
「輝星くん、何したい?」
「ゲーム」


小学生みたいな返事が返ってきたところで立ち上がって、ようやく部屋に視線が移る。
琉星の部屋。ずっと待ってていてくれた輝星くんはテレビの音を消して、BGMとかSEとかが良いと人気のアクションゲームをしていた。


……そこまでしてゲームを好むのか、とは思ったけど、そう言えばオフの輝星くんは無口で隠キャで、ゲームばっかに視力をすりつぶすただのゲーマーだって琉星が、言ってた。


「うん、しよ?」


嬉しそうに笑う笑顔すらもクールでかっこよくて、ちょっと鼻血もの。
私はお部屋のティッシュとゴミ箱の位置を確認すると、輝星くんが用意してくれたクッションの上に座った。


輝星くんと肩が当たるんじゃないかって距離。
……やばい、尊い。ファンとしてこの距離はいいのだろうか、ほんとに。
< 69 / 393 >

この作品をシェア

pagetop