twilight sinfonia
2種類くらい撮って、私のスマホでも撮らせてもらって渋々投稿。
そして帰宅。帰りは琉星が送ってくって聞かなくてついてきてくれた。


「いいのに、電車まで乗らなくても」
「いや、結構遅いししんどくない?
これでなんかあったら事務所にも親御さんにもどんな顔すればいいかわからないよ」
「そんなこと滅多にないよ?」
「都会はなにが起こるかわかんないよ?」


もともと都会暮らしの彼なのに、うちのパパみたいなこと言う。
私たちの家は割と遠い。
小学校も中学校も一緒になったことないもん。
同じ地区なのに私は西だし、琉星は南だし。


キャップの下から毛先と前髪の一部分が緑色に染まった琉星の髪を見る。
リーダーなのに緑色。


うちのグループに赤はいないからいつかもう1人誰か誘ってるけど全然入ってくれないから赤色だけ残していつでも入ってこれるように枠を開けてるって都市伝説がSNS上に流れてる。


そんな予定はさらさらない。
琉星が私たちの最大の収穫物だよ、ほんとに。


「そろそろ配信一回配信したいよね〜」
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