メヌエット ~絵里加
部屋に戻ると、やっぱり熱いキスを交わしてしまう。
抱き合って 唇を重ねていると 何もいらないと思ってしまうほどに。
そのままベッドに戻りたい衝動を抑えて、海に入る準備をする。
絵里加が水着に着替えて、バスルームから出てくると 健吾は歓声を上げて 絵里加を抱きしめた。
サーモンピンクのビキニは、絵里加の美しさを際立たせる。
「絵里加、可愛い。スタイル抜群。」
と言って、絵里加の全身を見る。
「そんなことないよ。恥ずかしい。」
肩をすぼめて俯く絵里加。
その控えめさが、愛らしくて。
「ううん絵里加、脚長い。胸も大きいし。誰にも、見せない。」
健吾は、そう言って 絵里加を包むように抱く。
「ケンケンにぴったり。」
と言って 両腕の中に納まる絵里加。
こんなに可愛い 女神のような絵里加を 腕の中に抱いている満足感と 自信。
それは、健吾を輝かせる。
「やっぱり、みんなに自慢しよう。」
そう言って、絵里加を離して笑う健吾。
その余裕が健吾を、大らかにしていく。