メヌエット ~絵里加
その後二人は、地下で食料品を選ぶ。
「ケンケン、夕食は何がいい?」
たくさんの食材の中、絵里加に聞かれて
「絵里加。」と言う健吾。
「絵里加は、食べ物じゃありません。」
少し照れながら、絵里加が言う。
「可愛いな。じゃあ。カレーライス。」
健吾は子供みたいなリクエストをして 絵里加を微笑ませる。
「美味しいカレー作るね。ケンケンもお手伝いしてね。」
二人は 新婚夫婦のように 食材を買って 家に向かう。
「お腹空いたね。」
家に着いて健吾が言う。
絵里加は、昼間着ていて服に着替える。
「絵里加、脱いじゃうの?」
健吾に甘く聞かれて、
「明日、着るの。」と答える。
明日は 啓太と陽子と四人で ホテルのプール遊びに行く約束だった。
「ケンケン、じゃがいも剥ける?」
絵里加と一緒にキッチンに立つ健吾。
「やったことないよ。どうやるの?」
健吾はそれも幸せで、満ち足りていて。
絵里加は可愛くて、時々色っぽくて。
健吾を夢中にしてしまう。
二人で作る料理は、とても楽しくて。
笑顔が弾けてしまう。