メヌエット ~絵里加
二人の晴の門出を 見守ってくれた先生方に 結子を託せる幸せ。
入場する結子を見つけて 絵里加はそっと健吾を見つめた。
「結ちゃん、堂々としているね。」
健吾は小声で囁く。
健吾の熱い思いは 絵里加にも伝わり 絵里加の胸も熱くなる。
「本当ね。絵里加はもっとオドオドしていたわ。」
絵里加も小声で、健吾の耳元に囁く。
「まさか。絵里加はいつも堂々としていたよ。結ちゃん以上かもね。」
健吾は、心地よい笑顔で言う。
不満そうに健吾を見上げる絵里加。
ママなのに初々しくて 可愛くて。
健吾はフッと笑ってしまう。