メヌエット ~絵里加

食後のコーヒーが 運ばれた後で 健吾が言う。
 
「絵里加。俺、絵里加が好きだ。付き合ってください。」

真っ直ぐ絵里加を見て 改まって。

絵里加の胸は、大きく鳴る。

健吾を見つめて、頷く。
 

「ありがとう。よろしくお願いします。」

言った後で、少し俯く。幸せな不安で。
 
「よかった。ありがとう。」

健吾は熱く絵里加を見る。


絵里加は胸がいっぱいで。
 
「もう付き合っているし。」と小さく言う。
 
「そうだね。今日はデートだから。」



何となく、このまま付き合うのかと 思っていた絵里加は きちんと告白されたことが とても嬉しかった。


二人が電車で会ってから2週間。


健吾は、ゆっくり絵里加の心を掴んでいったから。


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