花を愛でる

｢いつ､別れなきゃいけないの｣
櫻子は混乱しそうになったが､悟瑠が現実主義な事を思い出した｡出来ることしかやらないし発言をしない｡｢櫻子より素敵で｣悟瑠は両手を櫻子の両腕を握り顔を胸に当て｢櫻子よりもスタイルが良くて｣次に跪き｢櫻子より賢い子が出来たら｣｢今にも捨てられそうだね｣悟瑠は立ち上がり､｢いや､今の段階では櫻子が俺の1番､こんな言い方は酷いかもしれないが､突然別れを切り出すよりは覚悟を持ってお互いに付き合えると思った､勿論櫻子が俺より好きな人が出来たら別れても良いしそれも嫌なら…｣いつも冷静で口数が少ない悟瑠が､頬を赤らめて切なげに言う｡｢わかった､これからよろしく…｣｢ありがとう､よろしくなら､じゃあ…一緒に帰ろうか｣