悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
ソニアの決心は固い。レオンティーナは、ソニアに任せることにした。
一時期は危ない状態であったけれど、ロニーは一命をとりとめた。
医師の適切な治療と、ソニアの献身的な看護のおかげだ。数日後には意識も回復し、背中にクッションをあてがってソファに身をおこすこともできるようになった。
「――顔をおあげなさい」
まだ、ベッドに起き上がることができるようになったばかりであるけれど、レオンティーナはロニーを尋問することにした。
いずれにしても、ヴィルヘルムには連絡を入れねばならないのだ。その前にある程度の話はしておかなくてはならない。
「ロニー。あなたは、ヴィルヘルム様の暗殺を、皇妃様に頼まれた? それとも――」
ふん、と顔を背けるロニー。側にいるソニアがはらはらしているのが、レオンティーナにもわかる。
「アンドレアスに頼まれたのかしら」
言葉を重ねたけれど、ロニーには響かないようだった。レオンティーナはため息をついた。どうやら、ロニーの口を割らせるのは難しいようだ。
(……こういう手は、できれば使いたくなかったんだけど)
一時期は危ない状態であったけれど、ロニーは一命をとりとめた。
医師の適切な治療と、ソニアの献身的な看護のおかげだ。数日後には意識も回復し、背中にクッションをあてがってソファに身をおこすこともできるようになった。
「――顔をおあげなさい」
まだ、ベッドに起き上がることができるようになったばかりであるけれど、レオンティーナはロニーを尋問することにした。
いずれにしても、ヴィルヘルムには連絡を入れねばならないのだ。その前にある程度の話はしておかなくてはならない。
「ロニー。あなたは、ヴィルヘルム様の暗殺を、皇妃様に頼まれた? それとも――」
ふん、と顔を背けるロニー。側にいるソニアがはらはらしているのが、レオンティーナにもわかる。
「アンドレアスに頼まれたのかしら」
言葉を重ねたけれど、ロニーには響かないようだった。レオンティーナはため息をついた。どうやら、ロニーの口を割らせるのは難しいようだ。
(……こういう手は、できれば使いたくなかったんだけど)