悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
今日は、レオンティーナに伯爵位が与えられる日である。
国から与えられた施設の運営費を着服していた悪人を見つけ出したこと。
新皇妃ケルスティンの病を治したこと。
マレイモの栽培により、民を飢饉から救ったこと。
そして、皇族の争いによる被害を最小限に食い止めたこと。
これらの功績により、レオンティーナには伯爵位が与えられることとなったのだ。
ヴィルヘルムのエスコートにより、広間に入ったレオンティーナに、集まった貴族達の視線が集中する。
皇帝が、レオンティーナを見てわずかに顔をほころばせた。
ヴィルヘルムの手を離し、レオンティーナは皇帝の前に膝をつく。幼い頃、皇帝からルビーを賜った時のことを思い出した。
「レオンティーナ・バルダート。そなたに伯爵位を授ける。今後は、ルーディア女伯爵を名乗るがよい」
「ありがたき幸せ――謹んでお受けします、陛下」
レオンティーナの謝辞が終わるか終わらないかのうちに、ヴィルヘルムが声を張り上げた。
「ルーディア女伯爵に、祝福を!」
「祝福を!」
その声に貴族達が一斉に唱和し、立ち上がったレオンティーナは、彼らの方を振り返る。
国から与えられた施設の運営費を着服していた悪人を見つけ出したこと。
新皇妃ケルスティンの病を治したこと。
マレイモの栽培により、民を飢饉から救ったこと。
そして、皇族の争いによる被害を最小限に食い止めたこと。
これらの功績により、レオンティーナには伯爵位が与えられることとなったのだ。
ヴィルヘルムのエスコートにより、広間に入ったレオンティーナに、集まった貴族達の視線が集中する。
皇帝が、レオンティーナを見てわずかに顔をほころばせた。
ヴィルヘルムの手を離し、レオンティーナは皇帝の前に膝をつく。幼い頃、皇帝からルビーを賜った時のことを思い出した。
「レオンティーナ・バルダート。そなたに伯爵位を授ける。今後は、ルーディア女伯爵を名乗るがよい」
「ありがたき幸せ――謹んでお受けします、陛下」
レオンティーナの謝辞が終わるか終わらないかのうちに、ヴィルヘルムが声を張り上げた。
「ルーディア女伯爵に、祝福を!」
「祝福を!」
その声に貴族達が一斉に唱和し、立ち上がったレオンティーナは、彼らの方を振り返る。