僕の1番大切な人【リニューアル版】
メガネをかけたインテリ風。


実際、とても頭が良い。


たぶん、兄さんは…男としての色気みたいなのを持っているんだと思う。


僕には無い魅力を持っている兄さんが、少しうらやましく思えた。


僕らは…


見た目だけじゃなく、性格も、全然違う。


姉さんは、兄さんのどこに惹かれたんだろう…


すごく、知りたい…


リビングに戻ると、僕は客間に通されて、そこで休むことになった。


泊まるのは2回目だけど、かなり久しぶりだ。


ただ、2人きりは...


もちろん…初めてだった。


姉さんにおやすみなさいと言って、僕は、早々と布団に入った。


真っ暗な部屋の天井を見て、僕は思った。


姉さん...


僕のこと、好きじゃないですか?


ずっとずっと抱えてきた、この想い。


目を閉じると、ほんの少し、涙が溢れた。


本当に恥ずかしい涙だ。


こんなの、誰にも見せられない。


絶対に、誰にも。


すごく胸が苦しかった…


もう、何も考えずに早く眠ろう、早く...
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