僕の1番大切な人【リニューアル版】
ユウの誘い
朝になった…


目覚ましがなる前に、自然に目が覚めた。


『朝か...』


当たり前のことをつぶやいた。


下に降りると、姉さんが、朝ごはんの支度をしてくれていた。


とてもいい匂いがする。


『おはよう、凌馬君』


『おはよう、姉さん』


早くから起きて、僕のために朝ごはんを作ってくれてる姉さんを見て、思ってしまった。


この人を、自分だけの物にしたい...


兄さんから奪って、僕の大事な人になってもらいたい。


一生、一緒にいたい…


って。


僕は、最低だ。


最低だよな…


食事もして、大学に行く準備をしていたら、あっという間に2人きりの時間は終わってしまった。


今日帰る場所は、ここじゃない。


そう思うと、複雑な気持ちになった。


好きになってはいけない人を想うことって、こんなに苦しいんだ...
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