僕の1番大切な人【リニューアル版】
大学についたら、急に、雨が降り出した。


傘は、持ってなかったけど、濡れずに済んだ...


だけど…


心はずっと冷たい雨に打たれて、濡れているようだった。


授業中、窓の外を見て、さっきまで一緒にいた姉さんとのこと、思い出していた。


2人で食事をしたり、お茶を飲みながら会話したり、楽しい時間だったはずなのに…


どうしてこんなに苦しいんだ?


僕は…


本当に、こんなにも情けなくて、気持ちの弱い人間だったんだな…


早く...


雨が、上がらないかな。


きっと…まだまだ降り続くんだろう…


『凌馬』


授業が終わって、ユウが、僕を見つけて声をかけてきた。


『ユウ、お疲れ』


『あのさ、今日って夜、空いてるよな?』


まさか、また合コンか?


『勝手に僕の予定決めないでくれる?』


『何か予定ある?』


めっちゃ顔を近づけて聞いてくる。


本当に…とてつもなく綺麗な顔だな。
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