僕の1番大切な人【リニューアル版】
僕は、マロンに飛び込んで、急いで席について、深呼吸をした。


誰だよ…


あの女性は誰なんだ?


兄さん、何でこんなとこにいるんだよ…


『凌馬』


ドキッとした。


心臓が、止まりそうになった。


『お待たせ。悪い、ちょっとバイト長引いた』


ユウだった。


そうだ、約束してたんだ…


でも、まだ、頭の中で整理が出来ない。


『彼女、バイト先の山崎沙也加ちゃん。学年は1個下ね』


ユウが紹介してくれた女性のことは、見たことがあった。


確かに、美人だとは思う。


でも、正直、何の興味も湧かない。


『すみません、今日はわざわざ来て頂いて』


彼女は、礼儀正しく挨拶をしてくれた。


2人は、僕の向かいに座った。


でも...僕は、どうしようもなくらい、頭の中で、パニックを起こしていた。


兄さんが浮気してる?


あの真面目な兄さんが?


嘘だ...
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