僕の1番大切な人【リニューアル版】
あんなに仲良く話して、あんなに優しい顔で笑い合って...


今、どこにいるんだよ?


兄さん、一体、何を考えてるんだ。


ちょっと待って…


焦ったってしょうがない、一度、冷静になってみよう。


落ち着いて、考えるんだ…


そうだ…


電話だ。


とにかく、兄さんに、電話してみよう。


もし、傍に、相手の女性も一緒にいたら、きっと、慌てるだろう…


僕は、携帯を出して、兄さんに電話をかけた。


ドキドキする。


『もしもし、凌馬?』


早い…


携帯を触ってたんだ。


『兄さん、今、どこにいるの?』


ストレートに聞いた。


『凌馬、どうした?突然電話なんか掛けて来て、何かあったのか?』


『いや...ごめん、ちょっと...』


どうしよう、何て言ったらいいのか?


言葉が上手く見つからない。
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