僕の1番大切な人【リニューアル版】
何が言いたい?


しばらくの沈黙。


『...俺も、愛美さんが好きだ』


青天の霹靂。


ユウ、一体何を言うんだ?


『ごめんな、凌馬』


嘘だ、それは無いだろ?


何で、そんなこと言うんだよ…


僕達は、親友だろ?


親友の好きな人だってわかってて、それでも好きになるなんて…


『ユウ、お前…』


ユウは下を向いて、深呼吸して、顔をあげて言った。


『急にごめんな。でも、もう俺達、ライバルだな』


『待てよ、そんな急に、止めてくれ』


『ごめん、ほんとに。でも、あの時、愛美さんと話してる時間、たまらなく嬉しかった、楽しかったんだ。女の子とはたくさん話してきたけど、今まで感じたことないよ、あんな幸せな感覚。俺の心、全部持ってかれた』


何の変哲もない時間が、とてつもなく苦しい時間に変わった。


『お前、何言ってるか、わかってるのか?』
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