僕の1番大切な人【リニューアル版】
思わず、キツく言ってしまった。


『あぁ、わかってる、俺も最低だ』


僕は、その場にいることが出来ずに、カフェを飛び出した。


食事には何も手をつけないままだった…


ショックで、言葉が出ない。


何も考えられない。


ユウがライバル?


こんな突然に?


無理だよ、受け入れられない...


『ユウに、会わせなきゃ良かった』


僕の口から、勝手に言葉がこぼれた。


兄さんも…


ユウも…


もう、一体誰を信じればいいのか、わからなくなってしまった。


だって...


2人とも、僕が、深く信頼してた人なんだから…


何だか…


とても裏切られた気持ちになった。


ユウが、姉さんを好きになったら…


僕なんか…


絶対に、かなわない。


ズルいよ、何でだよ、ユウ。


お前に勝てる訳ないじゃないか…


僕には、姉さんしかいないのに...
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