僕の1番大切な人【リニューアル版】
僕達は、荷物をトランクに入れ、車に乗り込んだ。


ユウの隣が姉さん…


自然にそうなった。


僕は、後ろ。


少し寂しい気もした。


でも、まだ免許がないんだから仕方ない。


文句は言えないよ。


『ディズニーに向けて出発します』


ユウが、楽しそうに言った。


『はーい、お願いします』


姉さんも、ユウに合わせた。


僕達はこれから、旅行という名のどこに向かって行くんだろうか…


『晴れて良かったですね』


『ほんと、良かった』


ユウは、運転しながら、姉さんにいろいろ話しかけている。


姉さんも、嬉しそうだ。


僕は1人、取り残されているみたいだった。


『そうだ、凌馬君』


突然、姉さんが僕の方に振り返って言った。


『最近、朝寄ってくれなかったけど、忙しかったの?』


『ごめん、うん、バイトが結構遅くてさ、朝起きれなくて、毎日ギリギリまで寝てた』


嘘だ…
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