僕の1番大切な人【リニューアル版】

姉さんは、首を横に振ってくれたけど、僕の言葉は、何のフォローにもなっていなかった。


本当に、情けない。


そしたら、ユウが言ったんだ、


『愛美さん...辛かったですね。でも、俺は、愛美さんは今、本当に綺麗で輝いてるって思います。子どもが欲しい気持ちは、俺にはどうしてあげることも出来ないけど、でも、これからの人生、愛美さんがキラキラ輝いたまま、ずっと、笑って生きてもらいたいって、そう思います』


って…


ユウの言葉に込められた、姉さんへの強い思いみたいなのが、ひしひしと伝わって来た。


本当に、すごいよ…


『ユウ君、ありがとう...』


姉さんは、ユウのその言葉で少し涙ぐんだ。


『あの人も、本当は、子どもが欲しかったみたい。そりゃあ、そうよね、子どもは可愛いもの。でも、私のせいでそれが叶わなくて…だからね、仕方ないの、浮気されても…』