僕の1番大切な人【リニューアル版】
『何なんだよ、離婚って、そんなの急に言われても』
あまりに唐突な話で、戸惑いを隠せなかった。
『…ずっと前から考えてた。でも、今まで答えを出せなかったんだ』
僕はもう、姉さんのことが心配でたまらなくなった。
『姉さんは、何て?』
『旅行から帰ってすぐに、愛美には伝えた。離婚したいって。そしたら…ニコって笑って、うなづいてくれた…受け入れてくれたんだ』
姉さん…
姉さんのその時の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうだった。
きっと、ユウが言う通り、姉さんは、兄さんのこと…本気で好きだったんだろう。
浮気されても、それでも、兄さんと一緒に居たいと願ってたんだ。
それなのに…
兄さんは、姉さんの気持ちより、自分の幸せを取った。
僕にはそう感じられて、どうしようもなかった。
心底、腹が立った。
あまりに唐突な話で、戸惑いを隠せなかった。
『…ずっと前から考えてた。でも、今まで答えを出せなかったんだ』
僕はもう、姉さんのことが心配でたまらなくなった。
『姉さんは、何て?』
『旅行から帰ってすぐに、愛美には伝えた。離婚したいって。そしたら…ニコって笑って、うなづいてくれた…受け入れてくれたんだ』
姉さん…
姉さんのその時の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうだった。
きっと、ユウが言う通り、姉さんは、兄さんのこと…本気で好きだったんだろう。
浮気されても、それでも、兄さんと一緒に居たいと願ってたんだ。
それなのに…
兄さんは、姉さんの気持ちより、自分の幸せを取った。
僕にはそう感じられて、どうしようもなかった。
心底、腹が立った。