僕の1番大切な人【リニューアル版】
これが、自分の決めた道なんだから。


僕は、これから先、ずっと姉さんの幸せを、ただ願うだけ。


そうやって、生きて行くしかないんだから…


それから、しばらくしたある日、兄さんから連絡が入った。


姉さんは、正式に兄さんと離婚して、実家の近くのマンションに引っ越したらしい。


もちろん、どこなのかは、聞いていない。


聞かない方が、いいと思ったんだ。


ハッキリとは聞いてないけど、兄さんも、あの時見た女性と、付き合っているんだろう。


そして、ユウは…


最初は、あまりの急展開についていけてないようだったけど、僕がフラレたことを言った時には、


『自分も告白してたら、間違いなくフラレてたよ。凌馬、よく告白したな。本当、見直したよ、やる時はやる男だな』


って、僕の髪をくしゃくしゃにしながら、相変わらずイケメンな笑顔で、言ってくれたんだ。


もう、ユウに対して、わだかまりは…ない。
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