僕の1番大切な人【リニューアル版】
確かに、そう聞いてみたものの、知りたいような、でも、知りたくないような…複雑な気持ちだった。


『そうね…彼は、昔からとても優しい人。見た目からして優しそうなの。周りにとても気遣いの出来る人よ。普通の会社員で、特別、何かに秀でている訳でもないけど、でも、私を何よりも大切にしてくれてる…かな。もちろん子どももね』


『いい人に巡り会えたんだね…姉さんは、今、幸せなんだ…』


姉さんは、きっと…


その優しくて、自分を大切にしてくれる男性と、可愛い子どもに囲まれて、充実したキラキラした毎日を過ごしているんだね。


姉さん、本当に…良かった…


『そうね…これから先はどうなるかわからないし、不安はあるけど、でも、私は…幸せだよ。今は、いろんなことに感謝してる』


姉さんの気持ちには、何一つ、迷いも嘘もなかった。


女性として、何かを決意したような、強い意思を感じた。
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