完璧王子の裏の顔。






私はその場から急いで逃げ出した。





「あっ…おい、愛深!」





誰かが追いかけてくる音がしたけど今はどうしても1人になりたくて必死に走った。





どこか1人になれる場所……どこかないかな!?





……っ、そうだ!屋上なら、誰もいないはず…!





私は急いで屋上へ向かった。





──バンッ!!





「…っ、はぁ、はぁ」





私は疲労感とか苦しみとかが耐えられなくなった。





そのままよろよろとベンチまで歩いて。





「ふ……うぅーー……」





とてつもなく悲しくなって涙が溢れた。
< 110 / 165 >

この作品をシェア

pagetop