完璧王子の裏の顔。
私はその場から急いで逃げ出した。
「あっ…おい、愛深!」
誰かが追いかけてくる音がしたけど今はどうしても1人になりたくて必死に走った。
どこか1人になれる場所……どこかないかな!?
……っ、そうだ!屋上なら、誰もいないはず…!
私は急いで屋上へ向かった。
──バンッ!!
「…っ、はぁ、はぁ」
私は疲労感とか苦しみとかが耐えられなくなった。
そのままよろよろとベンチまで歩いて。
「ふ……うぅーー……」
とてつもなく悲しくなって涙が溢れた。