完璧王子の裏の顔。
私はお弁当と飲み物を持って銀河と一緒に屋上へ向かった。
屋上へ着いてすぐ王子から命令が。
「愛深。ベンチ座って」
「え?お弁当食べるもん、座るよ?」
そう言いながらベンチに腰を下ろすと太ももの上に重みのある何かがドシンと乗った。
ん……?
何かと思って見ると銀河の頭だった。
「え!?ちょ、銀河!座ってよ!」
「俺は今から寝る。昼放課終わったら起こせよ」
えぇ〜…全く銀河はほんと自由なんだから。
紺色のさらさらした綺麗な髪にそっと触れてみる。