完璧王子の裏の顔。






銀河が真っ黒な笑顔を見せた瞬間目の前が反転して銀河の顔が私の上にあり、押し倒されていると気づいた。





「お前の事、一生かけて愛してやる───覚悟しろよ?」





そうして、私の銀河の影が重なった。





銀河───大好き。少し意地悪なとこも、その真っ黒な笑顔も、全部好き。





銀河との小さい頃の記憶は前までなかったけど、今は違う。





小さい頃の思い出も大事だけど、今この時間はあの頃よりもずっと幸せ。





今の時間を大事にしよう。





銀河──私も愛してる。





そんな気持ちを込めてそっと銀河の背中に腕をまわした。





──Fin──
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