完璧王子の裏の顔。






「えっ、そんなのやだ!!」





よく考えてみれば確かにそうだ。





明日から春休み。銀河の連絡先を持ってるとはいえ早いうちに会える約束はしたい。





よし、そうと決まれば善は急げ。





「ねぇ銀河、」





少し緊張しながらも銀河に話しかけられた私。





「どした?」





銀河は私の声に反応すると同時にさりげなく手を繋いできた。しかも指を絡ませて繋ぐ恋人繋ぎと言うやつ。





なっ……!?





絡められた手は次第に熱を帯びていき、その熱は腕を通って肩や心臓、そして顔までにも伝わってくる始末。





その熱のせいか、だんだんと頬が紅く染まっていき、銀河にバレないようにしなきゃ…と内心焦っている自分がいる。
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