完璧王子の裏の顔。
「おっ、きたきた」
私は篠原君の元へ行き、彼をジロリと睨む。
「···何かご用ですか」
「今日のお昼、約束したよね?」
篠原君、顔は笑ってるけど綺麗な瞳は笑っていない。
小町に聞いた話だけど、顔は笑っていても瞳が笑っていなければ怒っている証拠らしい。
今私の目の前にいる篠原君は多分···怒っている。
篠原君はたまーに先生に苛立ちの表情を見せると噂になっているらしいが、その表情を見た生徒はいない。
「朝お話した通り、私はあなたの奴隷になるつもりは一切ありません!!」