完璧王子の裏の顔。






ふんっ!と顔を背けて小町の元に戻ろうとしたけど···





······あれ?前に進めない。





何度も左右の足を前に出して歩こうとしてるのに1㎜も動かないってどうゆう事?





私が歩けなくて1人でイライラしていると後ろから声がした。





「奴隷がご主人様に逆らうんじゃありませーん。ほら来い」





その声と共に制服の裾を引っぱって私をズルズルと引きずって行く。





うわっ!ちょっと!





「ま、待って篠原君!制服引っぱらないで!」





「だってお前、離したら逃げそうだもん」





ぬぁー!!だからって制服の裾引っぱらなくてもいいじゃない!
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