完璧王子の裏の顔。






振り向いてニッと意地悪く笑う篠原君の笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。





だって意地悪く笑ってたけど篠原君の瞳は優しかったから──。





顔が熱い。きっと私今、顔が赤くなってる。





今の顔は反則だよ……女の子って好きな人ができる時ってこーゆうのでドキドキして好きになるのかな……





それを周りの人にも、篠原君にもバレるのが嫌で顔を伏せて大人しくついて行った。











「はぁ〜、やっぱ屋上はいいなー」





屋上に来るなり大きく伸びをした篠原君。





あ、そういえば···





「篠原君、お弁当持ってるの?」





「あ?ねえよ」





「え!?」





お弁当持ってないのに屋上来たの!?










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