完璧王子の裏の顔。
あれ···誰もいない?
図書室に踏み込んでよーく周りを見てみたけど人の気配すらしない。
それどころか図書室はシーンと静まり返っていて人気がないだけで少し寂しく感じてしまった。
もしかして私がここに来るの早すぎたとかかな?
自分の手首につけてる腕時計を見ると部活が終わるまで1時間くらいある。
図書室は朝の部活動が始まる時間からHRが始まる時間までと昼休み、夕方の部活動が終わる時間までの時間に開いてるんだけど生徒どころか図書委員さんもいないのは珍しい。
図書委員さんを待つついでに面白い本があるといいなぁ…
せっかくだから探してみようかな?
そう思い図書室の扉をそーっと開けて足音をなるべく立てないように奥へと進んでいく。
面白い本がないか探して図書室を回ってるけど誰1人ここに来る気配がない。
腕時計を見ると30分はたってる。
あと20分くらいで部活も終わると思うからそれくらいの時間には図書室も閉めないといけないと思うんだけど…図書委員さん来そうもないんだよなぁ。
扉の方に歩いていって隙間から顔を出して廊下を覗いてみると廊下の向こうから誰かが歩いてくるのが見えた。
あ…っ、誰か来る…
もしかして図書委員さんかな…?
なら早いうちに本決めて借りなきゃ。
鍵掛けられちゃったら本を借りるどころかここに閉じ込められちゃう。
それはなんとしても避けなければ…。
なんて思いながら本を探しに急いで本棚の方へと戻る。
カラカラカラ···